2012年5月6日(日)

今日は待ちに待ったAnita Bakerの日。
ですが、夜まで時間あるので、その前に昼間のセッションを新規開拓。
なつかしのロウアーイースト、Parkside Loungeというお店で14時〜18時のジャムがある模様。
このテの情報、あんまり当てにはできないんだけど、とりあえず13時過ぎに出発。
6ラインBleecker St.駅でFラインに乗り換えて2Ave.駅へ。ここで間違ってMラインなんか乗っちゃったら一気にブルックリンに着いちゃうので要注意。
ちゃんと確認しないで乗ったのがちょうどFで助かりました(笑)。

若干お店を探すのに迷いましたが、14時には到着。途中、土曜日にブルースジャムをやっているらしいLocal269というお店の前も通りました。 今回は予定が合わず、行けませんでしたが。
お店もあったし、ジャムもやるらしいんだけど、まだ誰も来てませんでした。いつもスロースタートのようです。
お店の造りがちょっと変わっていて、バーの奥にバックルームと呼ばれるイベントスペースがあって、ジャムはそちらで行われるとのこと。
ホストの人が来るまで、バーのほうでジュース飲んで待機。

しばらくすると、ホストらしき女性が1人やってきました。少し遅れて男性も1人。
バックルームのほうで機材の準備始めたので、何か手伝おうかと声をかけましたが「ゆっくりしてて」と。
準備しながらちょっとおしゃべり。何でここを知ったのか聞かれて、Facebookで見たことを伝えると喜んでました。
男性のほうはMarkさんでしたが、女性の名前はちょっと聞き取れず。。。
Markは最近カッピングというのをやったらしく、首に丸くて赤いあざみたいになってるのが見えてたんですが、全身もあざだらけになってるのをわざわざ見せてくれました。
2人で「wow...!」それ、ほんとに大丈夫なの?って感じでしたが。。。

セッティングが終わり、どんな感じでジャムをやるのか聞いてみたら、インプロビゼーション中心だそうで。
最初お客さんは私だけだったので、とりあえず1回目は見てることに。
女性のほうはドラム叩きながらボーカルも。そしてMarkはベース。
インプロっていうから、ジャズ系かと思ってたんですが、8ビートでした。
しかも女性のほうは、お世辞にも上手いドラミングとは言い難い感じで。。。
人も来ないし、最初は楽しめるかなとちょっと不安でした。
2回目は私も入ることに。まずkeyだけ決めて、ドラムとベースがリズム適当に出して(最初からカッチリ方向性が示せるあたりは2人とも慣れてるな、って感じでした)、私はそこに乗っかるだけ。
でもずっと同じじゃただダラダラしちゃうだけなので、ソロっぽく吹いた後は引っ込んでみたり、誰かが何かキッカケのアイディアを投げるとそれについていくという、何も言ってないけどなんとなくそういうものはやりながら感じました。
しばらくすると他のお客さんも来て、最終的には見学者のお客さんが2〜3人、ギタリストが2人増えました。
お客さんが来てわかったことですが、ホストの2人はドラムとベースのどっちもいけるみたいです。
そして、ギタリストの人がかなり上手かったので、さらに幅が広がり、ファンキーな感じとか、ムーディーな感じとか、6/8とかいろいろやって結構おもしろいものができあがったりしました。
そこにはアンティークなピアノも置いてあったので、曲によってはピアノ弾かせてもらったり。
コードも1コードばっかりじゃなくて、ギターの人がイニシアチブ取ってくれるので、やってるうちだんだんやみつきになってきました。
インプロをおもしろくするもしないも自分次第なんだな。かえってアイディアや引き出しいっぱい持っていて実力ないと楽しめないものなんだろうな、と思いました。まぁ、それはそうか。。。
まぁでも、旅行者がフラッと参加するジャムではないかも。仲間内のサークルに近いというか。
ギターの人は結構気に入ってくれたようで、日本語で「サイコー」とか「イチバン」とか言ってくれました。ほんとに意味わかってんのかな?(笑)
時間が許すなら最後までいたかったんですが、Anita Bakerに間に合わなくなっちゃうので、事情を話して途中退場。
Facebookのおかげで日本からの旅行者が参加した、ってことを宣伝したいらしく、帰る前に記念撮影。私もその写真欲しかったな。。。

あまり時間はなかったんですが、ロウアーイーストに来たら一度行ってみたかったクリントン・ストリート・ベイキング・カンバニーがすぐそばにあることをチェックしてあったので、ちょっと寄ってみる。
パンケーキが有名なお店らしいです。
残念ながら、キッチンはやっていない時間だと言われ、持ち帰りのベーカリーはやってて、こっちのはどう?と勧められたので、ブラウニーを買うことに。
そしたら、その店員さんがブラウニーより大きいスコーンを2つも、サービスでつけてくれました。どうなってんの?
彼はオーストラリアの人で、日本が大好きらしく。だからってねぇ。。。
たいらげるの大変そうだなとは思いましたが、ありがたくいただきました。
宿に戻る前に、目の前のデリに寄りましたが、量り売りコーナーは空っぽだったので、仕方なく早速いただいたスコーンのチョコチャンクのほうを食べて腹ごしらえ。。。 後で絶対お腹すくだろうな。

時間がなかったので、2Ave.のバス停から、ついに初めてのバスに挑戦。
メトロカード持ってれば大丈夫なんだろうと思って、乗り込んでから運転手さんにメトロカード見せたら「レシート」と言われ。
バス停には券売機みたいなのがあって、本当はそこにメトロカードを入れて、出てきたレシートが必要なようでした。
初めてバスに乗ったのでやり方を知らなかった旨伝えると、仕方ないなって感じでそのまま乗せてもらえました。
さらに、降りる時は自分で通りを把握しておいてボタン押すわけですが、どのくらいの間隔でバス停があるのかもよくわからず、5Ave.で降りて1ブロック歩いたら、結果的に1つ手前で降りちゃってたのでした。
しかも結構道路が混んでいたので、歩いてもそんなに変わらないのでは?という気がしましたが。

34St.-Herald Sq.駅まで来てしまえば、47-50Sts.-Rockefeller Center駅はB・D・F・Mラインどれに乗っても大丈夫だし、2つ目なのですぐです。
Radio City Music Hall周辺はかなりの人でごった返してました。
よく見ると、ネオンの下に、「TONIGHT ANITA BAKER」の文字が。我ながらナイスタイミング。
建物の右側に回ると、チケット購入済の人達が並ぶ列があって、そこに並んでいない人達は、、、当日券キャンセル待ちの人達なんでしょうか?
ダフ屋さんとかいたりするのかな。パッと見ではわかりませんでしたが。
列はそんなに長くはなく、比較的すんなり入場できました。
カメラチェックもしてたけど、なぜか通過。日本の百均カバーが見慣れないから?タバコ入れだと思ったのか、黒いから見落としたのか・・・。
私の席は3階席だったので、エレベーターで上へ。入口でチケットチェックする人が、「下のいい席と換えられるけど」って(多分)言われた(んだと思う)けど、予算ないのでこのままでOK。

昨年のグラディスの時もそうでしたが、黒人さん率高いです。やっぱりみんなオシャレだし。
リスペクトしている人も多いでしょうね。
そして例のごとく前座あり。今回は30分くらい、コメディアンらしき人が1人でトーク。
お客さんはだいぶウケてたっぽいですが、だいたい何言ってるかほとんどよくわからないし、わかっても笑いのツボが違うというか。
住んでないから、マンハッタンとその周辺の客層の違いとかわかんないし、田舎?から来る人ネタにされても、こちとら日本からやってきてるし。。。
だんだん眠くなってきちゃって、後半ほとんど落ちてました。

ちょっと休憩のあった後(21時頃)、いよいよライブが始まりました。
こっちの人の発音、「アニータ(ラに近い)」なんですね。登場とともに大歓声と大きな拍手、あちこちから声援が。
若い頃の写真しか知らなかったので、随分ふくよかに・・・と思いましたが(笑)、でも、声はほとんど衰えてなくて、迫力も伸びもあるのにびっくりしました。
実は、写真を撮ってたのもさることながら、秘かに録音もしてました。雑音ものすごいですが。
そして、期待通りビデオに撮ってたツワモノもいたようなので、リンク張っておきます。
1曲目、『Mystery』。ベースラインかっこよすぎ。
http://www.youtube.com/watch?v=0EtFLydLU30

私の大好きな曲、『Sweet Love』は2曲目だったんですが、イントロで感動して不覚にも号泣。しばらく震えが止まらず、どうにもなりませんでした。
いやー、あのイントロはずるい。
生憎そのイントロが途中からになっちゃってますが、こちらも動画みつけました。
http://www.youtube.com/watch?v=uewZ9iYrCrE

ちょっと雑音のひどい録音を頼りに、わかるところまで曲順追ってみましょうか。
3曲目『Been So Long』。ジャジーでかっこよし。
ここで客席からサプライズで花束が。
4曲目『Same Ole Love』。さりげなくバラードっぽく語りから始まりました。サビが思わずノッてしまう、ライブ用においしいアレンジもしてました。
体力的にはだいぶお疲れのようで、「みんな歌って」とか言ってました。

5曲目『No One In The World』。イントロでバック陣がわざと繰り返して、歌に入れなくしたりして。
ちょっぴり古典的なギャグで笑いも取ってました。
とはいえ、笑ってる場合じゃなくて、これまた、サビが感動的。
そのおいしいところで、Bebe Winansが登場。
残念ながら途中からですが、映像がありました。
これで終わりじゃないか、って思うくらい盛り上がってます。
http://www.youtube.com/watch?v=Nl4-taxx6Xw
6曲目、知らない曲が始まったのかと思ったら、『Caught Up In The Rapture』でした。
あまりに綺麗なバラードっぽく始まったので。でもたしかに、コード進行はサビの部分でした。ニクイことする。。。
Anitaの曲の中では『Sweet Love』と同列1位で好きな曲ですね。
これまた、途中からなんですが映像を。
http://www.youtube.com/watch?v=yfGxWwECBxs
いやいや、名曲続きです。ここまでアルバム『Rapture』の曲ですが、改めて名盤だなと思います。

ここからは知らない曲が続きました。7曲目『Giving You The Best That I Got』、8曲目『Just Because』。
私は持ってないですが、『Rapture』の次にリリースされたアルバムなんですね。
それから、MCの合間にゴスペルかな?と思うような曲のさわりをちょっと歌ってました。ハイトーンボイスが素晴らしかったです。
9曲目『You Bring Me Joy』。再びアルバム『Rapture』から。
そしてまた今度はアカペラで何か歌ってました。何の曲かはわからず。
続けて『You Belong To Me』をバースだけ、みたいな。この辺、1曲と数えていいのかどうか、って感じが続きます。

そして10曲目。なんと新曲だそうで、『Sweetest Dream』。リズムは『Caught Up In The Rapture』っぽいですが、一部に『Sweet Love』の一節っぽいメロディもあったりして、またAnitaらしい名曲が増えた、って感じ。 ニューアルバムが待ち遠しいです。
続いて11曲目も知らない曲で、『Lately』。大人な哀愁漂うボサっぽい曲でした。
途中から、またゲストボーカルが。これも映像があったので張っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=j9osb3XZuSU
・・・と思ったら、Tyreseの曲なわけですね。

そして最後の曲、12曲目は『Fairy Tales』。原曲よりずっとカッコいいアレンジでした。
途中で切れてますが、映像はこちら。近すぎるのもちょっと・・・って感じですけど。
http://www.youtube.com/watch?v=UkOWMj7EB3E

鳴りやまない拍手に応えてアンコール。観客からやって欲しい曲名が飛び交って、数曲あがった中から『Body And Soul』を選択。
これまた、ラストにふさわしい、感動的な曲でした。
エンディングにコーラスとバックだけ残してサビを繰り返し。 余韻たっぷりで、めっちゃ後ろ髪ひかれるんですけど。
びっちりほぼ2時間、ほんとに充実・堪能いたしました。

23時になるところでしたが、お腹すいちゃったので、わりと近くにあって今回足を運んでみようかと思っていた鳥人ラーメンに行ってみることに。
W.52St.の8&9Ave.まで歩きました。
ところが、お店そのものはまだお客さんが残っていて開いていたものの、23時Close。
「終わっちゃいました」って言われて、泣く泣く帰りました。お腹すいたよ。。。
8Ave.には50St.駅があるので、戻ってMラインよりいいだろうと思ったんですが、案外Eラインの本数が少なくて、そこから宿に帰るのにはなんだかんだで1時間くらいかかっちゃったし。
それにしても、この時間で食べ物をゲットするのは至難の業。
選択肢はほとんどなくて、宿に行くまでの間の3Ave.近くに、1切れ$1で食べれるピザ屋さんがあったので、そこでピザをゲット。
お腹すいてたせいもあるかもしれませんが、これがめちゃうま。チーズ乗ってるだけなんで、見栄えしないから写真撮ってないんですが、また食べたい。
まだちょっと食べ足りない気がしたので、先程のブラウニーを1口。こっちはずっしりだったので、満足しました。
2日分のブログ書いたりFacebookやらメールやらチェックしたり返信したりして、3時頃就寝。
早くも怒濤の1週間が終わろうとしています。