2007年9月19日(水)

本日お昼の部は、私以外のみんなはミュージカルを観にタイムズスクエア方面へ。
そういえば私は初日にちらっと通ったくらいで、まだミッドタウンに行ってないな、、、と思いつつも、リトルイタリーに1人で出かけました。
私にとっては、ミュージカルはまぁいっか、、、って感じだったので。

なぜリトルイタリーに行ったかというと、旅行前にいろいろ調べてたら、9/14〜24はサンジェナーロ祭って催しがあることがわかってたから。
私の旅行期間と一緒だったので、せっかくだから、、、と行ってみることに。
まぁ、お祭りといっても、Mulberry St.沿いにずーーーっと屋台が立ち並んでるだけなんですけどね。 (夜行けばライブなんかのパフォーマンスはあるようですが。。。)
リトルイタリーにはリトルイタリーの顔があるだろうというのもあり、いろんなエリアに行ってみたかったし。
ここまで来るのに2回乗り換えました。乗り換えがこれまた結構楽しい。
1・2・3ラインのTimes Sq.-42St.駅で7ラインに乗り換え、Grand Central-42St.駅へ。地下鉄ギグやってる人とかいないかな〜とちょっと期待したんだけど、残念ながら遭遇せず。
そして今度は6ラインでSpring St.駅へ。あと1駅足伸ばせばチャイナタウンだったんだな。
地上に出てからMulberry St.を探す。この辺、若干碁盤の目じゃなくなってるから、ちょっと苦労しました。
ご覧の通り、結構賑わってました。この状態が3〜4ブロックくらい続いてます。
日本で言うと、お祭りには水飴やら綿菓子やらがつきものですが、きっとイタリアのお祭り用の食べ物なんだろうな、って感じの、それらしきものがいろいろでした。
串に刺さった果物にチョコがかかってたり、揚げパンみたいなスイーツがあったり、一番印象に残ったのは、渦巻き状のどでかいソーセージでした。けっこうボリュームありそうなものが多くて、買い食いは断念。見てるだけでお腹いっぱい。(^^;)
他にもタトゥ屋さんがあったり、ゲームコーナー(射的っぽいの)とか、お土産屋さんとかTシャツ・トレーナー屋さんとか。
ちょうど、長袖の上着がもう1枚欲しいなと思ってたところだったので、一目ぼれしちゃったトレーナーを購入。サンジェナーロ、リトルイタリーの文字が入ってます。(これ着てると周囲の反応もかなりよい!)
Mulberry St.を一通り見た後、ガイドブックに載っていた『アイリーンズ・スペシャル・チーズケーキ』というチーズケーキ専門店に行ってきました。
ここもみつけるの大変だった。。。どうも、初めての場所は、地図見ててもすぐにはたどり着けないっぽい。。。
そう、昨日のケーキがちょっと期待に反していたので(笑)、ここのは日本人の口にも合うほどよい甘さらしかったので、私1人で仕切り直し、みたいな。
$3だったけど、断然こっちのほうがおいしかったです。
もうちょっと足伸ばして街の雰囲気を楽しみたかったんだけど、もと来た駅に戻れなくなる可能性大だったので、早々に引き上げてきました。(^^;)
それでも、アッパーウエストに比べると、ちょっとオシャレ&トレンドな感じのショップが多いな、って印象でした。

夜の部はまたまたグリニッチへ。
Red Lionのギグは1時からなので、またその前にライブを観に行く。
お勧めと言われてたThe Village Undergroundへ。目の前はBlue Note。こっちに行ったわけではありませんが、記念にパチリ。
水曜日はThe Unionnというバンドでした。今まで聴いた中で一番上手かった。管が3人いる大所帯バンドでしたが、サウンドがまとまってて、とくにドラムがいい感じでビートを叩き出してる。
テーブル席の前に踊れるスペースが設けてあるんですが、目の前のお客さん達は踊らずにはいられない、そんな感じです。ってかみんな踊ってた。
そして、踊らせるためか、曲は次々とメドレーのようにほとんど切れ目なく続けて演奏してました。
ただ、おそらく新しめの曲が多かったのかな、自分が知ってる曲はほとんどなかったんですが。
私にしては意外にもラップの曲がカッコイイと感じました。日本の歌謡曲とかでよく耳にするラップってカッコイイって思ったことないんですが(^^;)、さすが黒人さんのラップはほんとにカッコよかった。
そういえば、途中から、昨日Cafe Wha?に出てたボーカルの女性がステージに合流して歌ってました。
後でわかったことですが、Cafe Wha?とVillage UndergroundとGroove(ここは見れませんでした)の3箇所は、だいたい同じようなメンツが回ってるらしいです。毛色が一緒ってことかな。いや、同じ派閥ってことかな(笑)。
しかしこれだけ上手いバンド聴かせてても、ここはチャージなしだっていうからビックリ。ドリンクもとくに頼まなかったので、ほんとにタダでした。なんかもぐり込んだみたいな。。。
いや、正確にはタダじゃなかった。ここのトイレ、なぜか入口に“親切なおばさん”が立っていて、入る時には入口を開けてくれ、個室から出てくると待ち構えてたように(びっくりした!おちおちゆっくりは入れないじゃん!) 水道の蛇口をpushして水を出し、ペーパータオルを差し出してくれる、、、と、洗面台のところにチップ入れらしきカゴが。すでに数ドル入ってる。「何?そういうこと?」と思い、「Tip?」って聞くと「Yes」って言われた。
果してあれは、、、お店がTip式トイレをやってるのか、ちゃっかりもぐりこんだおばさんがその場で商売してたのか。。。(^^;)
そんなこんなで(?)、ちょっと早かったけど移動することに。

Red Lionに到着すると、前のバンドがまだライブ中でした。
入口に先日の人(私のパスポート見てびっくりしてた人)が立っていて、今度は顔パスだった(笑)。
すでにすんごい眠くて、前のバンドの演奏はぼーーーっとしたまま聴く。
飛入りさせてもらったのは、Last Tribeってバンド。Jasonとともさんは一緒なんですけど。。。
どんな曲やるのかも聞いてないし、ほんとに飛入りすることになるのか、半信半疑でした。
ステージ中央にキーボードがセッティングされる。キーボードのいるバンドなのかな?
始まる前に、と思ってトイレ行って帰ってくると、私は呼ばれていた模様。何?いきなり最初の曲から?
私はてっきり、途中でUse Meとかやる時にでも呼ばれるのかと思ってたので、心の準備も、録音の準備も何もする暇なくステージ中央へ。

その後は、、、とにかく楽しかったのはよく覚えてるんだけど、何やったのかよくは覚えていません。(^^;)
っていうか、ほとんど知らない曲でした。その場でコード取りながら(だいたいスリーコード程度の曲でしたが)適当に合わせて弾くという、、、いいんでしょうか、こんなんで。
たしか、『Use Me』はやったような気がする。あと、『Message In A Bottle』もやってた。ロック〜ファンク系が多かったかな。何曲やったのかも定かではないですが、、、1ステージ6〜7曲くらいだったのかなぁ。
結局最後までステージにいました。(^^;)
隣に写ってるのはベースのAntar氏。The Baggot Innにも来ててその時も一緒に演奏しましたが、愛日ちゃんのプレイに目を丸くして降参、って様子でした。シャイでチャーミングな印象のお方です。
ライブ中、時々私がしかけたフレーズとかに呼応してくれてて、音でコミュニケーションできた!って感じでした。ほとんどしゃべってないんだけど。
無謀なようで、案外Jasonは私の様子から「この曲はソロ回してもいけそう」とか判断できてたんじゃないかと思うほど、私が得意そうなのだけソロ回してくれてました。
それ以外はギターの人とか、サックスの人とかに回してた。偶然なのかはわからないけど。
なんとかお客さんのウケもよかったようで。。。(私は客席の様子をじっくり見るほど余裕なし。)チップも結構入ってたとか!?
目の前で踊ってくれてるお客さんがいたのだけは視界に入ってましたが。。。
でも、「あー、ニューヨークでライブやってる〜」っていう実感だけは、かみしめてました。
ブーイングが起きなくてよかった。。。

1ステージ目が終了して、しばし休憩になると、すぐ近くのテーブルに座っていた白人男性が「今演奏してた人だよね」みたいに声かけてくれて。
とにかく演奏を気に入ってくれたようで、いろいろ伝えたいことがあるらしく、まずは「英語わかりますか?」って聞かれて、「ほとんどわからない」、って言うと、一生懸命私にわかるように簡単な単語を探しながらじっくりゆっくり話してくれました。
それでも意味が充分にわからない単語もあって、お互いもどかしい思いをしながら10分以上しゃべってたかな。。。
何言いたいか通じたのは、「音楽は言葉がわからなくてもハートは伝わるから、あなたの演奏を聴いてると伝えたいことはよくわかる。(わかりやすい、って言ったのかな?)音楽はその人そのものをよく表します。」ってなことを言いたかったんだと思います。
んでもって、「自分は楽器の演奏はできないけれども、あなたのような演奏は好きです」、って言ってくれてた。口説かれてたわけじゃないと思うけど(笑)。
日常生活のちょっとしたやりとりを切り抜けるのは片言英語でもいいや、って感じでしたけど、音楽について熱く語れる場面があるとは予想もしてなかったので、この時ばかりはもっと英語がわかるようになりたい、自分の伝えたいことも英語で表現できたらいいのに、と心底思いました。
「英語わかるようになりたい〜」って言うと、「そのうちできるよ」って言ってくれてたっぽかった。。。

2ステージ目はさすがに時間も時間だったので、お客さんはほとんどいませんでした。(^^;)
そのため逆に、自分達が楽しんじゃうために自由にやらせてくれた感じ。
2ステージ目からは愛日ちゃんも加わり、あと、サックスにさっきVillage Undergroundで吹いてた人がはしごしてきて加わり(超上手かった、センスよかった!)、セッションさながら。
なんかやりたい曲ないか、って私らに聞いてくれたりもして、『What's Goin' On』と、念願の『Be Thankful For What You Got』をやらせてもらう。
いやーーー幸せ。でもあと何やったかはよく覚えてないんですけどね。ってかまた知らない曲だったので。。。
最後のほうにはまたお客さんもちょこっと入ってました。酔っ払いの方々でしたが。。。
4時でギグは終了。お店の営業も終了。あの入口の店員さんも相当びっくりしてたみたいで、Japanese Girl's Bandでやれば?みたいなことを言ってたとか言ってないとか?
いつかほんとにやりたいです。

私にとっては、このニューヨーク旅行の中では一番の思い出となりました。行った甲斐がある、といえる出来事でした。
それだけに、録音しなかったことが悔やまれる〜。もうどんな演奏してたかさっぱり覚えてないですからね。。。
たった1人でも、貴重な“お客さんの手ごたえ”も感じました。たしかに、めずらしいのもあるでしょうね。日本人で、しかも女性の楽器奏者そのものニューヨークで今回みかけなかったし。(女性はボーカリストばっかり。)
あの店員さんの記憶から消えない程度のうちに、また行きたいな。。。