2007年9月16日(日)

やっぱり熟睡はできず、何度も目が覚めちゃってそのうち朝になる。

朝9時から始まるゴスペルを聴くために8時頃出発。私達の行った教会はハーレムのW.138St.にあるThe Abyssinian Baptist Churchです。来年で200周年を迎えるという、由緒正しき教会だそう。
2・3ラインに乗って135St.駅まで。地上に出ると、目的地が同じらしき人々がチラホラ。
教会の近くまで来たら、うわさ通りの長蛇の列がすでにできていたので、すぐにわかりました。
並んで待つこと数十分。なんとか9時の回に途中から入れてもらえました。
観光客は2階席で礼拝を傍聴させてもらうという状況のようでした。ゴスペルだけでなく、間に牧師さん(?)の説教が入るのですが、言葉はわからなかったけど、その気迫と熱意に心を打たれました。何度か涙が出そうになった。
女性の牧師さんでしたが、声量もあるし、リズミカルだし、なんだかとても音楽的。時々笑いをとってたり拍手が起こったりと、ユーモアと説得力があることがわかりました。
ゴスペルも、もうほんとに素晴らしくて感動しました。五感をフル活用して全身で聴き入ってしまった、そんな感じです。
アップテンポの曲のオルガンが超かっこよかった。うゎ〜本物だ〜って感じ。
曲中ソロで歌う人が3人くらいいましたが、激ウマでした。プロ顔負け。ってかあなた達プロでしょ?(笑)
それにしても、清々しく温かい場の雰囲気と、ゴスペルってこういうところから生まれたんだ、すごいなぁ、、、ってことにいたく感動してしまいました。
そして、ニューヨークにいるんだなぁ、と改めて実感。

その後はちょっとハーレムを探索。
アポロシアターのあるW.125St.までまたまた歩いてしまった。
結局ハーレムに行ったのはこの日だけで、しかも昼間のみとなってしまいましたが、昼間で人通りの多い通りなら、あまりコワイって感じはしませんでした。
ハーレムの目抜き通りと言われるW.125St.は、通り沿いに屋台がずらっと並んでいるのですが、お香屋さんの焚いてる匂いがキツくてクラクラきそうでした(笑)。
なぜか、ハーレム界隈を歩いている人達は同じ香りを漂わせているなぁと思ったら、、、きっとコレだ。ってか需要が大きいから屋台でも売ってるのかな?
その他にも見るからに海賊版のCDとか、なぜかジャマイカな雰囲気のグッズとか、ど派手なアクセサリーとか、怪しげな雰囲気満載でした。
ほんとは一度は行っておきたかったLenox Loungeを外側から眺めた後(あー写真撮ればよかった。っつーか窓の外から店の中をじーっとのぞいてて店員に怪しまれた。。。)、すぐそばの125St.駅から地下鉄で帰る。
途中、近くのサブウェイでお昼を調達し、お持ち帰り。わーーい、これなら私も食べられる。「野菜だ野菜だー」って1人で騒いでいた。まだ3日目なんですけど。。。

夜のイベントまで時間があったので、アメリカな食事に早くも音を上げていた私は、積極的に炊事担当を申し出る。お金の節約にもなるしね。
キャベツ、玉ねぎ、トマトの缶詰め、ベーコン、じゃがいもがあったので野菜スープに。今日はなんとか自分好みの食事にありつけて、アメリカでも生きていけそうな気がしてきました(笑)。
っていうか、こっちの野菜、すんごい大きくておいしいです。しっかり太陽浴びて育ってる感じで。あ、ニンジンはしなしなでマズそうだったけど。

夜はグリニッチへ繰り出す。
この辺はほんとにライブハウスだらけ。
今度来る時はこの近辺に居を構えて毎晩来たいくらい。
本日のお目当ては、The Red Lionで行われる23時からのライブ。Bleecker street all starsというバンド。(あれ?看板の綴り間違ってるよ。)
このバンド、昨年友達がニューヨークに来た時に聴いていて、『Be Thankful For What You Got』のアレンジがカッコよかったので聴いてみたかったのです。
しかも、記憶が正しければ、メンバーに日本人がいたはず。セッション情報がもらえたらなーというのもあって。
着いたらちょうどライブハウス前にメンバーらしき人達がいたので、私ったらちゃっかり積極的に話しかけてしまいました。
やっぱりドラムの人が日本人(ともさんといいます)でした。ライブ終わったらセッション情報等後でまた話してくれる模様。
任務を果した気分になって入口へ向かい、店員さんにパスポートを見せる。すると、店員さんが目を丸くして、すんごい驚いてた。
多分、そんな歳に見えない、ってことでしょうねー(笑)。自分よりも年上だったとか。。。?
よく聞き取れなかったけど、「信じられない日本人が現れた〜」みたいなニュアンスだったろうと思う。あはは。参ったか〜。後日、この店員さんをさらに驚かせちゃうことになるんですけどね。
Red Lionはちょっとコジャレた、でも決して敷居は高くない、いい感じのライブハウスでした。カバーチャージなしだったし。
残念ながら彼ら今日は『Be Thankful For What You Got』はやってくれなかったけど、『Use Me』、『The Weight』、『Chain Of Fools』なんかをやってくれてました。思ってたよりももうちょっとロックよりな感じだったかな。
ライブ後、ともさんと話して、ともさんとギターのJason氏がホストを務める、火曜日のThe Baggot innでのセッションというのに誘ってもらいました。
この後、はしごするならZinc Barのブラジリアンボッサ系ライブがおススメだよと教えてもらったのですが(私もZinc Barは行ってみたいライブハウス候補になってたのですが)、私以外のメンバーは翌日ニュージャージー方面に朝から出かける予定ということもあって、断念しました。夜中1時近かったですしね。

それにしてもニューヨークはほんとに眠らない街なんですね。1時からのセットなんて結構あたりまえっぽいです。
さすがに1人でその時間に帰るのはちとコワイので、音楽漬けになりたかったらやっぱりこの辺で宿みつけないと、ですね。
とはいえ、今日は音楽漬けでした。
行く手にちょっと光が見えてきた、そんな気がした1日でした。

あ、そうだ。余談ですけど、なんと、ともさんとJason氏は、私らが@hotのライブをやった9/2の2日前に、同じく弁天でライブやってたらしいのです。
帰国後にHP見に行ったけど、from NYって書いてありました。
日本に来てたのねー。なんだか縁を感じます。