2008年6月22日(日)

本日は朝からハーレムへ。
昨年も訪れましたが、The Abyssinian Baptist Churchが今年は200周年ということで、せっかくなのでまた行ってみようかな、と。
鳥肌もののゴスペルが忘れられなかったので、もう一度聴きたかったし。

1時間くらいあれば余裕で時間前に着くだろうと思っていたんですが、地下鉄の乗り継ぎが上手くいかず、アップタウン方面の2・3ラインが全然来なくて、到着した時には9時をちょっと回っていました。
そして、昨年以上&想像以上の長蛇の列。。。
人がいっぱいで、残念ながら9時の回には入れず、11時まで待つことに。
結局2時間半くらい立ちっぱなしだったので、腰は痛くなってくるし結構疲れました。
行列嫌いな自分がよく頑張ったと思います。
だって、また来週ってわけに行かないですからね。
11時の回に間に合うように来ていた人達の中には、というかその大半が、並んではいたものの「これ以上教会には入りません。また来週来てください」って最終的には追い返されちゃってましたから。。。危ない危ない。

私ら9時から待ってた人達は、入れてはもらえたものの11時半も過ぎ、かなり途中からという感じで、肝心のゴスペルをそうたくさん聴くことはできませんでした。
とはいえ、1曲聴いた時点で涙が出てきちゃって、ごまかすのに苦労しました(笑)。
信者さんの中には、感極まって立ち上がって、発狂しちゃったんじゃないかと思うくらい、叫びながら全身で反応してる人もいました。
ちょっと驚きましたが、別に普通のことみたいで、誰も止めたりする人はいませんでした。

200周年ということもあってか、表彰式のような式典に費やしていた時間がほとんどだったからというのもありますが、長時間待ったわりには思ったほどゴスペルが聴けなくて退屈だったんでしょうね、途中で帰ろうとして教会の人に制せられ、それでも隙を見て抜け出す観光客の人達が後を絶ちませんでした。
私は最後までいましたが、おかげで、おそらくこれが“洗礼”なんだろうなという光景を初めて見ました。
水の中で、2人がかりで両脇を固められ後ろ向きにザブン!と倒されてたのでちょっとびっくりしました。ほんの一瞬で、すぐまた起こされますけどね。
そうそう、昨年訪れた時に説教していた女性の牧師さんが、脇で構えてたうちの1人でした。
またお会いできて、なんだか嬉しかったです。私が一方的に知ってるだけですが。。。

本当はこの後、セントラルパークでの無料ライブを聴きに行こうかと思っていたんですが、ライブ開始は14時。
礼拝が11時の回になったことで予定がずれ込み、すでに14時近かったし、お昼もまだだったので諦めることに。
とりあえず、昨年撮れなかったLenox Loungeの写真でも撮りに行こうかなと、W.125St.まで散歩がてら歩いて行きました。

が、途中だんだん雲行きがあやしくなってきて、雷の音が聞こえてくる。
あたりまえだけど、ニューヨークでも雷鳴るんだな、とちょっと感動。
あっという間にポツポツ降り始めてきたので、傘さしながら写真撮影、急いで地下鉄へ。
ところがアップタウンとダウンタウンを乗り間違えてしまい、、、着いた駅はさっき歩き始めた135St.駅。
せっかく歩いたのに戻っちゃった。
しかも、反対ホームは一度外にでなければならず、このちょっとの間に地上はどしゃ降りになってました。私のバカ。
傘をさしても虚しく、道路の反対側にわたるだけだったのに足元びしゃびしゃ。
しかも18分ルール適用で、改札を入れない。一番やっちゃいけない場面で乗り間違いしてしまった。。。
試しに、乗り間違えたから、こっちのドアから入っていい?って聞いたら、18分待てって言われた。ケチ。(- -;)(注:いけないのは私です。)
ま、どっちにしてもセントラルパークは無理だったってことで。

昼間の予定がなくなったので、宿に戻って恒例のお昼寝(?)タイム。
ロウアーイーストに戻ると、雨はすっかり止んでいて、傘を日傘として使ったら乾くだろうな、っていう天気。
なんだったんでしょ?
今回、こういう天気の日に何回も遭遇しました。梅雨はないかわりに、突然雨が降ってきて、すぐ止んじゃう、という。
そしてもう1つ、こっちの人、なんと日傘をさすという習慣がありません。陽射しは半端なく痛いのに、帽子とサングラスのみ着用。
なので、せっかく持っていってたけど、変な人に思われるのが嫌で(←紛れもなく日本人)、我慢しました。

今日の夜はグリニッチビレッジにあるThe Bitter Endというライブハウスでセッションがあるようなので、そこへ行くことにしていました。
Bitter EndはRed Lionのすぐそばにあります。
昨年来た時にはちゃんと把握してなかったけど、この辺、隣もそのまた隣もライブハウス、そんな場所です。
HPには19時以降とかって書いてあったから19時頃行ったら、22時からだと言われ。(写真は19時現在で、この明るさ!こっちはこの時期20時まで明るいです。)
どうやら、19時からはSinger/Songwriter Sessionsとやらで、その後Allstar Jamが22時過ぎ、ということみたい。

さすがに3時間も時間をつぶす自信はなかったので、出直そうかどうしようか迷いつつもソーホーへ立ち寄る。
と、前にも通りがかりにちょっと気になっていた屋台に目が留まり、夕飯をここでGETすることに決定。
飲食店に入らない=時間もつぶせないので、必然的に宿に一度戻ることに。
3〜4種類あるフードメニューの中から、チキンジャイロというのを買ってみました。
かなりのボリュームで、これが$3.5は安い!そしておいしい!
お腹いっぱいになるし、満足。オススメです。

さて。22時に間に合うように宿を出る。今度こそ。
そういえば昨日もScotland Yard Barで全然お金使わなかったけど、ミュージシャンからミュージックチャージは取らない、ってお店がニューヨークには多いですね。
最初入口で$5って言われて、でも楽器に気づいて「そのままどうぞ」に変わったので。。。
結論から先に言っちゃうと、ここのセッションは日本でよくやるノンジャンル系セッションに一番近くて、かなりオススメな感じです。
ホストが演奏もサポートも進行も上手い。
参加したい人が自分でパートと楽器を書くノートがあって、それを見ながらちゃんと公平に回してくれます。
結構人数が集まる他のセッションでもそうでしたが、ステージに呼ばれるのは1回で、その時に2〜3曲くらい立て続けにやらせてもらえる、というのがどうやらやり方の主流っぽいです。

最初と最後にホストの演奏があって、セッションの雰囲気も締まった感じになってました。
『The Chicken』とか『Pass The Peas』とかやってましたが、この辺りがインストの定番なのかな。
全体的には知らない歌ものの曲が多かったですが。。。
ホストギター2人が熱くなった時の壊れ具合がよかったです。ふとCJを思い出しました。
あと、ベースの人が超かっこよかったです、ビジュアル的に。メンバー紹介されると女の子の黄色い声が飛んでくるのもうなずけました。

私が呼ばれた時は、パティという名のギターボーカルの女の子とセットされました。
知らない曲を2曲やらせてもらいましたが、やはり譜面とかはなくて、口頭でちらっとコード進行教えてもらって、聴きながらついていきました。ちょっとロック色の強いアップテンポのと、レゲエっぽい曲で、なかなか楽しかったです。
ここもリスナーの反応は良くて、とくにセッションに参加していた人達に「すごいね」って感じで声かけていただきました。
わりとビギナーに近い感じというか、自由に演奏できて楽しみに来るというよりも、勉強しに来ているという感じの人達が多く参加してたので、興味津々らしく。
案外、ピアニカって馴染みのない楽器のようで、印象に残るみたいですね。
「その楽器は何?」から始まって、どのくらいやってるのかとか、普段どんな音楽やってるのかとか、バンドはやってるのかとか。
皆、それだけ真剣に音楽やってるんだろうな、って感じでした。
中には、14歳で参加してるギターの男の子もいました。
1人、アドバイスをくれたおじさんがいて、どの場所にいるお客さんからも顔が見えるように、もっと正面に体が向くように立ったほうがいいよ、ってなことを言ってくれてました。(このアドバイスが次の日役に立つことになるんですが。)
例によって「また来週も来れる?」とかいろんな人に聞かれるんですが、来週はもう帰らなきゃいけないので、、、「また来年来ます!」って宣言しちゃいました。

そういえば途中、どこから嗅ぎつけたのか(笑)、Bitter Endにともさんが顔出しに来て、「隣でライブやってるからよかったら聴きに来て」ってわざわざ知らせに来てくれたんで、セッション終了後Red Lionへ。
今日のライブはBleecker street all stars。昨年と若干メンバーが変わってました。
新しくキーボードの男の子(若そうだったので)が入ってたんですが、途中で急にステージから走っていなくなったと思ったらトイレへ。。。
早速MCのネタにされちゃって、「手は洗ってきた?」とか、「peanuts」って言ったりとか。(実際に使ってるのは初めて聞きました。)で、ピーナツから連想して「“P”で始まる曲やろうか?」とか。
時間も遅かったしお客さんもそんなにいなかったので、そんな感じで、まったりモードで楽しめました。
っていうか、そんなこと言ってるんだな、ってなんとなくわかった自分にびっくりです。
ほんとはその後まだ2ステージ目もあるようだったのですが、早朝から活動してたのでさすがに4時までというのはちょっと。。。今日はここで失礼しました。
ともさんにはまた火曜日も会えるしね。

昨年来た時には、スケジュールが合わなくてBitter Endは来れなかったんですが、今回参加できてよかったです。
どちらかというと、3コード系の構成も複雑じゃない歌ものが多いみたいで、私にとっては知らない曲ばっかりだったりするんですが。
まぁ、だからこそ楽譜なくてもみんなできるんだろうし、知らなくてもついていけるわけですよね。
どんな曲をよくやるのかとか、今の曲は誰のなんて曲かとか、聞いてみればよかったな。なんせ英語に自信ないので。。。
そして、楽器で参加してた話しかけてくれた人達に、なにゆえセッションに参加してるのか聞いてみたかったんだけどな。複雑な会話はムリ。
私がもっと英語しゃべれるようになったら(なれるのか?)、日本のセッションも紹介して、どんどん交流できるようになったらいいのになぁ、なんてちょっと野望を抱いてみた1日でした。